-大地をまとう- 自然布Zoomレクチャ⑪
10/16(木) 開講となります‼️
11回目のテーマは「アットゥㇱ」
これまでの「太布」「しな布」に続く”樹皮の布”の一つであり近年では有名漫画の影響などもあり、アイヌの衣服としてご存じの方も多いことでしょう
アットゥㇱは布の名前であり、同時に仕立てられた衣服を意味するものでもありますがオヒョウ・シナノキなどから布がつくられ、その上に力強い刺繍が施されています
ただ、アイヌの人々は、アットゥㇱのみを用いてきた訳ではありません
これらの樹皮以外にも、草皮や木綿、陸獣・海獣などの毛皮類、そして絹の織物まで用いていました。あまり知られていませんが、多様な素材をもとに衣服が作られていたのです
それらは北海道のみならず、南に位置する本土の和人や樺太・千島などの北方諸民族との交易によりもたらされたものであり、アイヌは単なる狩猟採集民ではなく交易民の性格も併せ持つ人々でもありました
また、アットゥㇱには特徴的な刺繍がありますが北海道の対岸である青森には、津軽こぎん・南部菱刺という特徴的な刺し子が存在しています。海を隔てたこの地域に、対照的な針仕事の衣服が存在していることは特筆すべきでしょう
• そして、アイヌ民族を考えるうえで、「近現代という時代」に注目したいと思います先住民としてのアイヌの立場が初めて公的に認められたのは1990年代の二風谷ダム訴訟の文脈の中であり、2020年には国立アイヌ民族博物館を含む民族共生象徴空間・ウポポイが開館したりと、ここ数十年で、ようやくアイヌへの理解が広まりつつある状況になったというのが現状です
アイヌと日本人(和人)の関係性を考えた時に、古くは江戸時代末のロシアの南下への危機感が高まり、当時蝦夷と呼ばれた北海道の調査や一部の藩の駐屯が行われ明治以降には開拓使や屯田兵により北海道の開発が進むわけですがアイヌの人々から見れば、差別や隷属化の歴史でもありました
また、この時代にロシア・イギリス・ドイツなど多くの海外の学者が北海道に派遣され、民具の収集や、民族学的な研究が進められましたがアイヌ研究が一種のブームの様子を呈していたともいいます
それは、アイヌの起源をめぐる人類学的な論争があっただけではなく、当時の白人優位の世界観のもと帝国主義・植民地支配の正当性を与えるという事情を孕んだものでもあったといいます
アイヌの存在を考えたときに19世紀後半から20世紀の時代性が大きく関わっておりそれが過去のものではなくて、現代に繋がるものだと気付かされるのです
• 今回の講義では、アットゥㇱという布や衣服を切り口にアイヌの衣服・習俗から、交易・社会情勢までを読み解いていくという壮大な内容となっています
どうぞ奮ってご参加ください
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