田中忠三郎記念 腰機の会

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田中忠三郎記念 腰機の会 規約

 
■会の目的
田中忠三郎氏の残した東北の機の保存、技術の継承、あたらしい技術への発展を試みる
東北の作り手、生活者の心を知り、その魂を未来の宝として伝える
東北の腰機、日本各地の腰機、世界の腰機との情報交換、人的交流をしてゆく
 
■会の活動
・田中忠三郎氏の残した資料を元に、東北の機、それで織った布の歴史や技術の研究を進める
・日本の各地の腰機との情報交換をする
・世界の腰機の情報に学び、交流をする
・刺し子やBoroに使われた東北の布の再現をする
・腰機のレクチャー、研究発表などを行う
 
名誉会長  田中智子(忠三郎氏夫人)
会長    安間信裕 (自然布研究家) 
事務局長  村井龍彦 (大井川葛布 古代織連絡会)
役員 会の運営をしてゆくため 若干名任命する
会員 会の目的に賛同し、活動を支えてくださる方なら参加できます
 
運営費 会の運営のため必要に応じて会員から会費を徴収する
会の事業の収益を充てる
 
事務局 静岡県島田市金谷泉町5-1 大井川葛布内に置く
0547-45-4151

腰機プロジェクト発足の経緯と腰機の会

 
青森県津軽地方の民族資料の収集、そして Boroを世界に発信したことで有名な田中忠三郎氏。氏は生前 コレクションを郊外の倉庫に分類、保管していたが、晩年、その倉庫が雪で潰れてしまったので、青森市の廃校になった幼稚園を有償で借り受け、保管場所を移した。 雪での損傷は大きく、機や機料など、損壊してしまったものも多い。 
 2020年青森市の保管場所の幼稚園の売却、取り壊しが決まったので、市から保管品の移設を求められた。しかし青森県の文化財も多く含まれるのにも関わらず、青森県には保管場所が無く、これらのコレクション、文化財は廃棄処分になる恐れがあった。 そこで、遺族、管理者が自然布研究家、安間信裕氏に相談。安間氏が織り機、紡織具の引受を申し出、遺族、管理者との話しあいで、約100台の内、腰機約70台 その他機料などを自社の倉庫に移設した。なおこの移設保管は安間氏の篤志をもって行われた。 
 移設に前もって 古代織連絡会事務局長(大井川葛布織元)の村井龍彦が織り機、機料の調査を行い、トリアージを施して、今後使えるものを選定した。 
2021年2月、青森県の文化財指定から正式に外れた。 
  
現在、織機は廃棄の危機はまぬがれた。しかし、そのまま置いているの では保管費用も嵩み、いずれ、粗大ごみの運命である。この機を救い、活かしながら、日本における腰機の復活と、技術の再興を図るために 腰機プロジェクトを発足させました。
1.田中忠三郎コレクションの機台腰機の博物館、研究、教育施設への納入
腰機を博物館、研究施設、教育機関で保存、活用をしてもらいます
2.腰機の譲渡
腰機を扱える方を対象に機を個人に譲渡、制作に活用してもらいます
3.腰機ワークショップ
今後、腰機を使いたい方に、腰機の技術を学んでもらいます。
また、世界の腰機、腰機の存在意義などを学んで行きます
4.腰機シンポジウムの開催
ワークショップ卒業生や腰機を使っている方の作品展示会の開催。腰機のレクチャーや世界の腰機などのシンポジウムを開催します
5.田中忠三郎記念 腰機の会 設立
東北の機を中心に、腰機の情報交換や友好のための会を設立。腰機の指導、レクチャーの開催などを行い、腰機の普及に尽くします。
 6.手績み大麻糸で大麻布をつくり、青森でこぎん刺しを復元する
この機はそもそも東北地方の大麻布を織っていた機でした。それに木綿糸でデザインを付けまた、防寒性能も上げたものが刺し子 それを復元することが、この機たちの本来の役割であったし、青森への恩返しであると考えます。
腰機の会のメンバーで東北の機を使い、大麻布を織り、こぎん刺しを復元することが夢です
この内 腰機の会は 4,5,6を会の目的とし発足します。